研究課題/領域番号 |
17K11880
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
山本 哲彰 大分大学, 医学部, 講師 (50397923)
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研究分担者 |
菓子野 元郎 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (00437287)
小橋川 新子 (菓子野新子) 京都大学, 複合原子力科学研究所, 研究員 (70637628)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 口腔扁平上皮癌 / 放射線耐性 / 上皮間葉転換 / 癌 / 放射線 / 歯学 |
研究成果の概要 |
臨床的放射線耐性口腔扁平上皮癌細胞を樹立し、口腔癌の放射線耐性メカニズムを分析した。連日2 Gyのγ線照射を行っても安定して増殖し続ける臨床的放射線耐性細胞株を作成し、細胞形態、細胞増殖能、DNA修復能力を、親株と比較した。EMT関連タンパク質にの発現を評価した。 結果:放射線耐性細胞株の細胞形態は紡錘形に変化し、増殖能は親株と比較して低下したが、γ線照射下でも増殖し続けた。DNA修復能は上昇しており、EMT関連タンパク質の発現変化を認めた。結論:放射線耐性口腔扁平上皮癌細胞株は、EMT関連タンパク質の発現変化を認め、活性酸素によるDNA損傷に対する耐性を持っていると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔扁平上皮癌における放射線抵抗因子の解析を、より実際の治療に即したものとするための、臨床的口腔扁平上皮癌細胞株を作成して口腔扁平上皮癌における放射線耐性の解析を行った。臨床的放射線耐性細胞株とは実際の放射線治療後に残存する細胞をモデルとした、連日2Gy の放射線照射を行っても増殖し続ける細胞である。 本研究では放射線耐性を獲得した細胞に上皮間葉転換を示唆する変化を認めており、活性酸素によるDNA損傷に対する耐性を獲得している事を解明した。今後この細胞を用いてより実臨床に近いかたちで口腔癌における放射線耐性克服の研究を進める事が可能であると考える。
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