研究課題/領域番号 |
17K11925
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
栗田 賢一 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (40133483)
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研究分担者 |
本田 雅規 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (70361623)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 末梢神経再生 / 神経再生 / 末梢神経 / 下歯槽神経 / 坐骨神経 / 間葉系幹細胞 / 再生医学 / 細胞・組織、歯学 |
研究成果の概要 |
本研究では配向性コラーゲンチューブ (Oriented collagen tube : OCT) をラット坐骨神経切除モデルに移植し、神経の組織学的回復および感覚機能の回復を評価した。OCT移植群は移植後2週で患側足底の感覚が偽手術群と同程度まで回復した。H.E染色、TB染色では移植後2週間で神経の接合を認めた。免疫染色では移植後4週で髄鞘の再生を認めた。またOCT移植群は健側と比較して多くの新生血管の増殖を認めた。透過型電子顕微鏡での観察では移植後4週で髄鞘の再生を認めた。以上の結果より末梢神経障害に対しOCTを移植することは組織学的回復および感覚機能の回復に有用であることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
末梢神経の損傷は支配領域の神経組織、結合組織および筋組織の機能的、形態学的変化をもたらす。軸索の断裂を伴う損傷を受けた場合には、自然回復は困難であり、患者のQOLは著しく低下する。このような有害事象が生じた場合には、従来の外科的治療法の適応となるが、高度な技術や長い手術時間が必要である。今回われわれが開発したOriented collagen tube (OCT)による治療は従来の外科的治療法と比較して患者への身体的負担が少なく、末梢神経障害治療の新たなデバイスとなる可能性があると考えられる。
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