研究課題/領域番号 |
17K11963
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
本田 裕子 佐賀大学, 医学部, 教務職員 (60295053)
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研究分担者 |
城戸 瑞穂 佐賀大学, 医学部, 教授 (60253457)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | メカノセンサー / イオンチャネル / 口蓋裂 |
研究成果の概要 |
口蓋裂は東洋人に多く、500出生に1人程度とされている。口腔と鼻腔との隔てが不充分なため、哺乳、構音、咀嚼などに関わる機能障害を伴い、治療も長期に渡り、その社会的・経済的な負担は大きい。ゆえに、口蓋裂の機構の解明は重要な課題である。私たちは、力学刺激を受容するメカノセンサーチャネルの遺伝子変異を伴うヒト口蓋裂の発生頻度が高いことに着目し、胎生マウスにおけるメカノセンサーチャネルの発現を検討した。口蓋癒合直前に口蓋突起の先端に数種類のメカノセンサーチャネルが発現し、癒合の進行に伴いその発現部位が変動し、癒合完了に伴い消失した。よって、メカノセンサーチャネルは口蓋癒合に関与することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口蓋突起に発現するメカノセンサーチャネルは、口蓋癒合の前後で発現部位および発現強度が変化し、口蓋癒合に関わるという本研究成果は、口蓋裂という頻度の高い発生異常の新たな理解に繋がる可能性を秘めている。また、近年Piezoはチャネルタンパクの三次元立体構造が解かれた。イオンチャネルは、低分子化合物の開発が盛んで創薬の標的であることから、口蓋裂患者への新しい治療に繋がることが期待できる。さらに、メカノセンサーチャネルが細胞間の接着に関与するという結果は、創傷治癒機構の理解への応用が可能であると考える。
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