研究課題/領域番号 |
17K11973
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
加藤 治 (勝俣治) 日本大学, 松戸歯学部, 准教授 (70349968)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 唾液腺 / 耳下腺 / 分泌顆粒 / 成熟過程 / カテプシンB / 成熟機構 / 膜脂質ドメイン / 顆粒成熟 / 膜ドメイン / 質量分析 / 歯学 / 生理学 / 顎口腔機能機構学 / 小児糖尿病 |
研究成果の概要 |
唾液を分泌する耳下腺腺房細胞にはアミラーゼを含む分泌顆粒が存在する。分泌顆粒はゴルジ体で生成され,顆粒同士の融合,膜リモデリングなどを経て成熟する。膜リモデリングによりVAMP2が顆粒膜に濃縮することから膜リモデリングは分泌顆粒の分泌能獲得のための準備であると考えられるが,その詳細は不明である。今回リソソームの分解酵素であるカテプシンBを指標とし,成熟過程において顆粒内タンパク質に輸送シグナルが不要であることを示した。さらに膜リモデリングの前の新規生成顆粒がすでに分泌能を有していることを明らかにすることで,膜リモデリングの意義について検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵臓β細胞の破壊を原因とする1型糖尿病の治療には遺伝子治療が望まれる。代償臓器の候補に挙げられる唾液腺の適応までには顆粒濃縮機構の解明,刺激依存的な内分泌経路の解明,そして唾液腺特異的な遺伝子発現法の開発という3つの大きな課題が残されている。本研究では『唾液腺の分泌顆粒にインスリンを濃縮させる。』という課題の1つである成熟機構の解明を目指した。顆粒成熟モデルの解明は神経や内分泌細胞といった他の分泌研究分野へ与える影響も強く,近い将来必ず行われるだろう遺伝子治療に向けた重要な基礎研究の1つに位置づけられると考えている。
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