研究課題/領域番号 |
17K12013
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
五月女 さき子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (20325799)
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研究分担者 |
梅田 正博 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (60301280)
長谷川 巧実 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (50546497)
山田 慎一 信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 准教授 (50380853)
渋谷 恭之 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (90335430)
上田 順宏 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (40571005)
兒島 由佳 関西医科大学, 医学部, 准教授 (70720655)
山口 泰平 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 准教授 (80230358)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 放射線う蝕 / 多施設共同研究 / 放射線多発う蝕 / 他施設共同研究 |
研究成果の概要 |
放射線治療後のう蝕歯数の平均増加は1年で2.68、2年で4.91であった。これは手術後の1年で0.00、2年で0.61であった対照群よりも有意に高かった。 各変数と放射線治療グループの各時点でのう蝕数の増加では、放射線照射野に1つまたは2つの耳下腺または顎下腺が含まれる場合、1年あたりのう蝕歯数の平均増加は1.1だったが、3つまたは4つを含めると、5.3(p = 0.007)だった。放射線照射野に存在する歯が14歯以下ではう蝕の平均増加は1.3、15歯以上の場合5.8(p <0.001)だった。しかし多変量解析では、放射線照射野の歯の数のみがう蝕の増加と有意に相関していた(p <0.001)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臨床的に放射線治療後にう蝕が多発することは経験的に知られているが原因は明らかでなかった。本研究において複数のう蝕は照射領域でのみ発生していることから、唾液の減少ではなく、放射線治療後のう蝕の主要な原因は照射による歯の硬組織障害であることを明らかにした。この結果はRT後の進行性う蝕を防ぐために、歯を強化すること、および唾液分泌を促進することの重要性を示唆している。現在、トレー法を用いたフッ化物の局所塗布による放射線治療後のう蝕予防に関する介入研究を継続して行っており、その結果が待たれる。
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