研究課題/領域番号 |
17K12041
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
小野 和宏 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40224266)
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研究分担者 |
井上 誠 新潟大学, 医歯学系, 教授 (00303131)
真柄 仁 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (90452060)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 歯科 / 高齢者 / 嚥下障害 / 舌圧 / 舌骨筋 / 喉頭位 / 舌骨位 |
研究成果の概要 |
本研究では,嚥下機能に深くかかわる舌機能と舌骨筋活動の関係を明らかにする目的で,嚥下造影検査ならびに筋電図と舌圧の同時記録を行った. 舌圧値は,後方部より前方部舌挙上運動が有意に高く,舌骨下筋群で前方部より後方部が有意に高かった.継続的な舌圧発揮時に舌骨群活動は経時的な上昇,平均周波数は低下した.舌骨上筋群および舌骨下筋群は,舌圧を維持するために筋活動のパターンを変化させることによって舌筋の急速な疲労を補っていると考えられた.さらに,前方挙上運動よりも後方挙上運動で舌骨・喉頭はより前方に水平移動し,喉頭の垂直移動量は大きくなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
摂食嚥下機能に重要な役割を果たす舌や嚥下運動の遂行にとって欠かせない舌骨喉頭挙上の運動とこれらの関連の一端を明らかにできたことから,食べる機能の障害を的確に診断して,適切な治療的アプローチを考える上で,緩慢で不完全な食塊移送の回復や食塊残留・誤嚥予防に向けた適切なリハビリテーション方法を考えるための有用な基礎データを提供できたという点においてその臨床的・学術的意義は大きい.さらに今後ますますの増加が見込まれる要介護高齢者や摂食嚥下障害の診断精度の向上や治療技術開発へのヒントになったことで,医療費や介護負担の軽減につながる期待をもたせるという意味で,その社会的意義は大きい.
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