研究課題/領域番号 |
17K12096
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
田中 幸子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (20286371)
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研究分担者 |
川上 裕子 亀田医療大学, 看護学部, 講師 (20612196)
川原 由佳里 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (70308287)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 看護歴史学 / オーラル・ヒストリー / 歴史の伝承 / 倫理的配慮 / 看護師 / 歴史 / アーカイブズ / オーラルヒストリー / 倫理 / 看護 / 文書史料 / 聞き取り / 語り / 匿名性 / 看護歴史 / インタビュー / 看護学史 / 研究倫理 / アーカイブ / 看護労働 |
研究成果の概要 |
医療史におけるオーラル・ヒストリー研究に関する倫理的配慮の動向を明らかにすることを目的として、日本医史学雑誌の2006年~2016年に掲載された研究論文から1)倫理的配慮の項目の有無、2)プライバシーの保護、匿名性の確保の記載、3)実名の記載の有無、4)研究対象者への説明、合意の記載、5)倫理審査承認の有無を調査した。 その結果、史料の分析が172件、インタビューを含んでいるものはわずか3件であった。オーラルヒストリー研究に該当する3件は、いずれも倫理的配慮の項目は設けていないが、本文中で倫理的配慮を記載しインタビューは匿名で実施されていた。うち2件は、所属機関の倫理審査を受けていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歴史の伝承を目的とするオーラル・ヒストリー研究において、倫理的配慮のあり方は十分に明らかになっていない。社会科学では実名で公表する研究も多い。すべてを匿名にすることは歴史を曖昧にし、伝承を妨げる恐れがある一方、研究が保身的になる恐れも考えられ、歴史研究における適切な倫理的配慮のあり方が検討される必要がある。今回の研究成果は、医療・看護におけるオーラル・ヒストリー研究の倫理的配慮の在り方やガイドライン作成に資するものと考える。
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