研究課題/領域番号 |
17K12100
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 金城学院大学 (2019-2021) 人間環境大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
松浦 利江子 金城学院大学, 付置研究所, 准教授 (50535995)
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研究分担者 |
鈴木 英子 国際医療福祉大学, 医療福祉学研究科, 教授 (20299879)
松浦 明宏 中京大学, 国際教養学部, 教授 (60344636)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 看護倫理 / 道徳的感受性 / 患者-看護師関係 / 陰性感情 / 自尊感情 / 患者看護師関係 / 看護倫理学 |
研究成果の概要 |
患者の尊厳遵守に価値を置き、良好な関係性の構築と維持を重要視する看護師が、看護実践の過程において、様々な状況によって患者に対して陰性感情をもつに至る経験に着目し、その要因を多角的に検討し、それをふまえた看護師支援策を検討した。その結果、患者に対する陰性感情の経験頻度よりもその経験に対する嫌悪感の程度に注目し、過度な嫌悪感を持つに至らないようにすること。そして、患者の言動が示す意味を理解するための支援、仕事へのやりがいを感じるための支援、仕事の方針に自分の意見を反映できていると思えるための支援、自尊感情を高める支援が、臨床場面に即した看護師支援策であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、種々の状況によって患者に対して陰性感情をもつ経験が看護師に対して負の影響を及ぼすのは、その経験頻度ではなく、その経験に対して看護師自身が抱く嫌悪感の程度であることがわかった。また、患者の言動の意味の理解への志向性、仕事にやりがいを感じること、仕事の方針に意見が反映されたと感じられること、自尊感情が高いことが道徳的感受性と有意に関連していることから、看護実践は「感情労働」の側面だけでなく、専門職としての誇りや自律した実践への志向が強く、看護師支援への方向性の示唆を得ることができた。
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