研究課題/領域番号 |
17K12183
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
田中 美穂 東邦大学, 医学部, 非常勤講師 (80385567)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 自律神経 / 心拍変動解析 / サーカディアンリズム / 夜間勤務 / 中枢性疲労 / Heart Rate Variability / 自律神経活動 / シフトワーク / 女性看護師 / RRインターバル / 交替制勤務 / 神経生理学 / 生体リズム |
研究成果の概要 |
本研究課題の目的は、交替制勤務に従事する女性看護師の連続7日間の自律神経活動から生体リズムを可視化し、夜勤後のリズムの乱れやリカバリー過程を評価することであった。腕時計型アクティグラフを用いて計測した夜勤前と後の睡眠状況の変化からは、本来「睡眠の質が良い」と評価される睡眠効率の上昇も、睡眠潜時の極端な短縮により、かえって急速な疲労回復のための睡眠を求めているのではないかということが示唆された。また、HRVデータからは、夜勤前後で自律神経バランスに大きなリズム変化は見られないが、睡眠時には副交感神経を高める夜間睡眠が観察され、夜勤後早期に疲労からのリカバリーを図っていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
交代制勤務や16時間夜間勤務の弊害は明らかであるが、看護学分野では質問紙などの質的な調査方法によるものが多かった。本研究では神経生理学的な手法を用い、夜勤がもたらす疲労を調査した。その結果は、蓄積疲労の有無や慢性疲労症候群(CFS)予備軍のスクリーニングに基礎データを提供することができる。 また、日本看護協会が2013年に策定した「夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」により、看護師の夜間労働は見直されつつあるが、依然として13~16時間の二交代制勤務を行う病院も少なくない。本研究の成果は、看護師の労働環境の整備のみならず、看護の質の向上や安全な医療の提供の一助となると考える。
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