研究課題/領域番号 |
17K12313
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生涯発達看護学
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研究機関 | 上武大学 (2022) 国際医療福祉大学 (2017-2021) |
研究代表者 |
堀金 幸栄 上武大学, 看護学部, 教授 (90588857)
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研究分担者 |
高橋 眞理 (高橋 真理) 順天堂大学, 大学院医療看護学研究科, 客員教授 (20216758)
佐藤 真由美 国際医療福祉大学, 大学院, 教授 (40375936)
香取 洋子 北里大学, 看護学部, 教授 (90276171)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 早産児 / 自律神経系反応 / 声かけ / 母子相互作用 / 愛着 / 親子関係 / ボンディング / 円環イメージ / 応答性 / 看護学 |
研究成果の概要 |
早産児への声かけによる自律神経活動の反応を可視化して、両親に説明する介入を試みた。対象は早産児とその両親4組8名。介入前後に自尊感情、赤ちゃんへの気持ち、円環イメージを描写してもらい分析した。 その結果、4組とも母親の声かけにより副交感神経活動が上昇した。介入による自尊感情得点に大きな変化はなかった。赤ちゃんへの気持ちは、肯定項目が加点したのは3名、否定項目の減点は4名であり、否定項目が加点されたケースはなかった。声かけによるわが子の自律神経の変化を認知することで、否定的感情は減少する傾向が示された。円環イメージの描写は、8名とも親子の分離はなく安定した愛着形成が育まれていると想定された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、早産児の自律神経系反応による応答性を活用し、面会時の効果的な声かけやタッチングを促すことで愛着を促すことが目的である。早産児は外界への反応が乏しく両親は自らの関わりの効果を実感することが難しい。今回の調査では、両親自らの声かけにより、わが子の自律神経の変化を認知することで否定的感情が減少する傾向が示された。自尊感情に大きな変化はなく、安定した愛着形成が育まれていると想定された。 コロナ禍のため、両親の面会さえ中止している病院において研究の継続は不可能であった。今後、早産児の自律神経系反応による応答性を活用し、親子相互作用の発達を促そうとするこの研究は重要である。
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