研究課題/領域番号 |
17K12347
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生涯発達看護学
|
研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
立岡 弓子 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70305499)
|
研究分担者 |
土川 祥 (山下祥) 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (40534201)
中井 抄子 (和多田抄子 / 和多田 抄子) 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (60763266)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 断乳 / 乳房圧迫法 / セルフケア / 圧迫法 / 乳腺 / 催乳ホルモン / プロラクチン |
研究成果の概要 |
わが国で産婆時代から伝承的に行われてきた断乳時のセルフケア手技“圧迫法(おにぎり搾り)”の有効性を超音波画像診断を用いて乳腺の退縮所見から検証した。断乳する母親9名の乳腺腔の厚みを計測し、乳房痛と乳腺炎症状の変化を断乳前日から断乳後30日間まで縦断的に実施した。断乳開始後から乳腺腔の厚みと導管直径が退縮している画像が確認され、左乳房において断乳開始後の3日目、7日目、30日目)で統計学的有意差を認めた。 乳腺腔の厚みの退縮画像より、圧迫法(おにぎり搾り)は乳頭刺激を回避することで催乳ホルモンの分泌なく乳汁産生を認めないこと、乳汁うっ滞が回避できることで乳腺の退縮に効果的であることが示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
産婆時代から助産の臨床に伝承されてきた、断乳ケア方法である圧迫法(おにぎり搾り)について、断乳開始前から断乳30日目まで縦断的に、乳腺腔と導管の超音波画像による計測により、ケアの効果を検証できた。おにぎり搾りの手技は、乳房全体を圧迫し、乳腺内に停滞する乳汁を排乳できること、乳頭刺激を回避しているため催乳ホルモンが誘発されず乳汁産生が停止すること、乳汁うっ滞状態を改善し、乳房トラブルの発症を防ぐ方法であることが明らかとなった。 働く女性が増え断乳ケアを実施する母親は多い。本研究によりエビデンスが実証されたおにぎり搾りの手技を母乳哺育終了のセルフケア手技として、広く助産臨床の場に周知していきたい。
|