研究課題/領域番号 |
17K12410
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高齢看護学
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研究機関 | 神戸市看護大学 |
研究代表者 |
植本 雅治 神戸市看護大学, 看護学部, 名誉教授 (90176644)
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研究分担者 |
三浦 藍 四條畷学園大学, 看護学部, 准教授 (10438252)
平野 裕子 (小原裕子) 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (50294989)
瀧尻 明子 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 講師 (70382249)
野上 恵美 武庫川女子大学, 文学部, 講師 (90782037)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 認知症 / 老年看護 / 外国人看護師 / ベトナム / 高齢者ケア / ヴェトナム / 国際比較 / 多文化間精神医学 / 老人看護 / 看護教育 / 高齢者看護 |
研究成果の概要 |
看護師や認知症者家族への面接からは以下の現状が示された。ベトナムでは認知症の中核症状(記憶障害・見当識障害など)は加齢現象として捉えられていることが多く、暴力的な行動などがない限り、医療に繋がることはない。認知症者は家族や近隣の人々と共に地域で生活しており、日常生活支援や身体疾患に対する介護は、家族の役割と考えられている。その為、看護師は認知症の知識は有しているものの、具体的な看護や支援方法について考える機会は乏しいようである。一方、高齢者用施設の訪問調査などを通して、高齢者の増加や核家族化などの構造変革、医学的知識の普及に伴い、緩やかな管理・保護体制も限界を迎えつつある状況も示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知症患者に対する考え方や対応のあり方は、国や地域によって異なっており、このことは、外国人看護師、介護士が我が国で働く上での障壁の一つともなっている。 本研究によって得られた知見は、日本で認知症ケアに携わろうするベトナム人看護師、介護士への教育、支援を考える基盤となるものである。 また、また、認知症に対する認識や対応と伝統的文化や社会構造との関連について、さらに、社会の高齢化や産業発展に伴う核家族化、認知症に関する医学的知識の発展、普及んどがそれらにもたらす影響について、より一般的な考察を進める上でも有用な資料となるであろう。
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