研究課題/領域番号 |
17K12444
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高齢看護学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
有田 久美 福岡大学, 医学部, 准教授 (60526523)
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研究分担者 |
久木原 博子 福岡大学, 医学部, 教授 (50268950)
岡崎 美智子 西九州大学, 看護学部, 教授 (60279354)
大川 法子 (岩下法子) 福岡大学, 医学部, 助教 (40571310)
矢野 ゆう子 大手前大学, 国際看護学部, 准教授 (70406263)
上野 珠未 (向野珠未) 福岡大学, 医学部, 助教 (80755231)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 後期高齢者 / 看護師 / 服薬管理 / コンコーダンス / アドヒアランス / 服薬 / 看護学 |
研究成果の概要 |
後期高齢者の薬剤費用の適正化へ寄与するために、服薬コンコーダンス(服薬行動に対する意思決定)の障害となっているものは何か高齢者と医療者双方への調査を行った。結果、後期高齢者の服薬の意思決定は、医師を信頼することで服薬アドヒアランスを高めており、障害となるものは抽出できなかった。また、服薬に対する看護師の役割を明確にするために、医療職へヒアリングを実施した。その結果、病棟看護師に必要とされる服薬管理の項目を抽出し「高齢者の退院支援へ向けた看護師の服薬管理実践評価尺度」を開発した。尺度にはコンコーダンスの概念から抽出した看護師の支援の評価項目も含めた。全国調査により信頼性と妥当性が確保された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化が伸展する日本において、後期高齢者の服薬管理は医療費の適正化においても重要である。調査の結果、高齢者側からの服薬コンコーダンスに影響を及ぼす要因は特定されなかった。しかし、日本の高齢者は医師を信頼することで服薬アドヒアランスが向上することが明らかになり、新たな知見を得たことに学術的な意義があると考える。また、看護師の服薬管理自己評価の開発についても、これまで評価指標が存在しなかったため、看護実践の可視化が可能となる尺度の開発は、将来的な看護の質の向上につながる。そして、このような取り組みは後期高齢者の安全で適正な服薬管理につながることが期待され、学術的・社会的な意義があると考える。
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