研究課題/領域番号 |
17K12464
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高齢看護学
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研究機関 | 茨城県立医療大学 |
研究代表者 |
中村 博文 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (90325910)
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研究分担者 |
渡邊 尚子 東邦大学, 健康科学部, 教授 (30305388)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | resilience / 統合失調症 / 地域生活 / 精神看護学 / Resilience / 構造分析 / 要因分析 / レジリエンス / 精神疾患 / QOL / 尺度開発 / 統合失調症患者 / 地域精神保健 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,地域で生活する統合失調症患者のresilience要因について明確にし,より良く生活するための看護実践を検討することである。研究前半は,レジリエンスと生活要因について関連分析を行い,自尊感情,情緒的支援,入院回数などが影響を及ぼすことが判明した。また,レジリエンスの因子として,「新奇性追求」「肯定的な未来志向」「ネガティブな思考形成」「感情のコントロール」「気分転換」の5因子が抽出された。研究後半は質的分析をして,「さまざまな面からの理解があること」「日々の生活を大切にすること」「自分を尊重できること」「コミュニケーションが取れること」のカテゴリーが抽出できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,統合失調症患者の生活力というものに焦点をあて,生活の中でのレジリエンスの強化を捉えようとしているところに学術的意義がある。統合失調症は,生活障害とも言われ,社会機能のあり方が重要な要素になっている。これらを踏まえたうえで,レジリエンスは自己認識の概念などとも密接に関わりあっていることが判明し,質的にその構造を明確にしていくことが本疾患を持つ方にとって対処方法となる。社会的にはこれらのことを明確にすることで,今後の精神障がい者の地域における健康支援に貢献し,現在精神的に健康である人が,どのようにすればそれを維持し続けられるのか,ということを考えるひとつの指標にもなる。
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