研究課題/領域番号 |
17K12623
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
震災問題と人文学・社会科学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
崎坂 香屋子 帝京大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (00376419)
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研究分担者 |
谷原 真一 久留米大学, 医学部, 教授 (40285771)
吉田 穂波 神奈川県立保健福祉大学, ヘルスイノベーション研究科, 教授 (20626113)
松原 智恵子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 薬剤師 (10640394)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 災害 / 東日本大震災 / ソーシャル・キャピタル / 仮設住宅 / コミュニティ / 復興 / 岩手県 / 陸前高田市 / 被災者 / 健康 / 陸前高田 / 災害弱者 / こころの健康 / social capital / 主観的健康感 / mental health / 震災遺族 / 孤立感 / 熊本地震 |
研究成果の概要 |
東日本大震災の被災地のうち岩手県陸前高田市を調査対象地とし、2市内の被災者を対象に、地域の再生、生活環境の変化が被災者の身体とこころの健康にどう影響を与えたかを検証した。2013,2016,2018年の全世帯調査から、被災者は身体に続いて心の健康の悪化への変化が見られた。しかし転出後も地域のソーシャル・キャピタルは維持され、住居が変わっても従前のコミュニティは一定程度継続された。住居問題は被災者の不安の中核にあったが、イベントや外部支援も一定程度被災者とコミュニティの維持に効果を示した。高齢化、過疎化も深刻で被災地は未だ復興途上で看過できない課題が山積している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2011年から連続9年の同地域への継続追跡調査により、被災者の生活環境、健康、地域の経年変化を学術的、社会的に発信した。大規模災害発災から9年の被災者、被災地の変化を記録し、国内外で発表し、多数の論文を出版した。東日本大震災の壊滅的被害を受けた陸前高田市の知見は同様の国内外の災害被災地復興に活かせるものが多く、特に体育館に雑魚寝の避難所での被災者の健康悪化、従前のコミュニティを活かしきれなかった仮設住宅の住民構成、嵩上げ地の欠点と整備遅れが住民流出を招いた等留意点を多数抽出した。他方、効果的な地域復興のための外部介入も多数提示し、本研究は実践的アクションリサーチとしての価値も認められた。
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