研究課題/領域番号 |
17K12839
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
自然共生システム
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研究機関 | 国立研究開発法人水産研究・教育機構 (2018-2022) 東京大学 (2017) |
研究代表者 |
佐橋 玄記 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産資源研究所(札幌), 研究員 (90791799)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | サケ科魚類 / 世界遺産 / 知床 / ダム |
研究実績の概要 |
知床半島の河川に生息するオショロコマの主な繁殖時期である10月下旬に、砂防ダムが遡河性サケ科魚類の遡上を妨げている河川と妨げていない河川でオショロコマのサンプリングをこれまで繰り返し実施した。それらのサンプリングで得られた個体について、体長と体重の計測、雌雄判別と成熟の有無の確認を行った。また、5%ホルマリン液に保存した成熟メスの卵サンプルについて、卵一粒あたりの重量を計測し、卵サイズの指標値を得た。さらに、成熟メスの一部の個体を対象に、メス1個体あたりの卵数を計数した。卵サイズと卵数については、体サイズの影響を補正するために、統計的に体長の影響を考慮した。上記で得られたデータから肥満度と成熟サイズ、卵サイズ、卵数について、砂防ダムが遡河性サケ科魚類の遡上を妨げている河川と妨げていない河川の間で比較を行った。加えて、これまでに現場で計測した河川環境データ(標高、海からの距離、川幅、水深、流速、河床材料の構成など)についても、改めてデータの整理を行った。 現在までに本研究テーマに関連して得られた成果を取りまとめ、学会発表と論文執筆、論文投稿を行った。新型コロナウイルスの流行に伴い、開催が一時中断していた学会の年会も再開されるようになってきたことから、引き続き得られた成果を積極的に公表する予定である。また、次年度は最終年度に当たることから、課題全体について最終の取りまとめを行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
データ解析と成果の公表がやや遅延しているため。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度に引き続き、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえた上で、成果の公表を進める予定である。
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