研究課題/領域番号 |
17K12839
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
自然共生システム
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研究機関 | 国立研究開発法人水産研究・教育機構 (2018-2023) 東京大学 (2017) |
研究代表者 |
佐橋 玄記 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産資源研究所(札幌), 主任研究員 (90791799)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | サケ科魚類 / 世界遺産 / 知床 / ダム |
研究成果の概要 |
ダムがサケ類を利用する捕食者に対して与える影響を調べた従来の研究は、ダムの有無に応じて、それらの捕食者の成長率や餌資源が異なることに着目した研究が中心であった。しかし、サケ類を利用する捕食者の個体群過程への影響を理解するためには、捕食者の生活史形質に与える影響を明らかにする必要がある。本研究では、秋にサケ類の卵を捕食する淡水魚のオショロコマの生活史形質に与える影響を調べた。その結果、サケ類の卵を捕食できないダム上流のオショロコマの肥満度と成熟サイズは、サケ類の卵を捕食できるダム下流のオショロコマと異なることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ダムは、世界各地の河川で遡河性サケ類の産卵遡上を妨げており、サケ類を利用する捕食者に対する影響が懸念されている。本研究結果は、砂防ダムの改良(スリット化や魚道敷設)を行うことで遡河性サケ科魚類の産卵遡上を甦らせ、捕食者への影響を軽減することの重要性を示唆している。知床世界自然遺産地域では、ダム改良の取り組みが全国に先駆けて進められているが、こうした取り組みを日本国内に広く拡張し、推進する必要がある。
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