研究課題/領域番号 |
17K12896
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
今井 千裕 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教 (50778842)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 母子コホート研究 / 妊娠期環境要因 / 妊娠期栄養 / DNAメチル化 / 妊娠によるエピゲノム変化 / DOHaD / 妊娠中のエピゲノム変化 / 栄養疫学 / エピゲノム |
研究成果の概要 |
本研究では、妊婦における前向きコホート研究を実施し、妊娠中期および後期の母体血を用いて、肥満形質との関連が示唆されている脂質代謝関連遺伝子(CPT1A, SREBF1)のDNAメチル化を調べた。SREBF1のDNAメチル化は、妊娠経過による脂質代謝の同化から異化への代謝変化と一致して、妊娠中期にみられた関連性が後期には減弱した。一方でCPT1Aイントロン1のメチル化とBMIとの関連は、妊娠後期において見かけ上強化されたが、これは妊娠中に起こるリンパ球割合の妊娠前BMI依存性の変化によって仲介されていた。妊娠中のDNAメチル化変化は、代謝および免疫学的変化が影響することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、妊娠中の母体血における脂質代謝関連遺伝子のエピゲノムが、妊娠期特有の代謝変化や免疫学的変化に影響されて変化することを示した。妊娠期の母体環境を適切にすることは、母体の産後のみならず児の出生後の健康にも重要であることが明らかになっている。母児にもたらされるエピゲノム変化は、さまざまな結果形質が顕在化する前の予測因子としての価値を見出せる可能性がある。本研究のように、同一母児を前向きに追跡し、母児エピゲノム、栄養摂取状況、生活環境要因、メンタルヘルス、身体形質などの情報を包括的に解析するコホート研究を日本において行うことは、今後の予防医療を推進するために重要である。
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