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肥満誘導性炎症を抑制する麹成分の同定とその生成機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K12902
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 食生活学
研究機関鹿児島大学

研究代表者

神戸 果優 (奥津果優)  鹿児島大学, 農学部, 特任助教 (60578433)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワード発酵 / 麹 / 肥満 / 炎症 / 脂質 / 脂肪酸
研究成果の概要

本研究では,麹が肥満に付随する炎症に対して抑制効果を有すると考え,パルミチン酸誘導性炎症に対する麹の効果をRaw264マウスマクロファージ細胞を用いて検討した.結果,白麹脂質抽出物はLPS誘導性の炎症には影響を与えずに,パルミチン酸曝露による炎症性メディエーター産生を特異的に抑制することが明らかになった.さらに活性成分の探索を目的として麹に含まれる遊離脂肪酸を分析した結果,麹には原料である米にはほとんど含まれない奇数脂肪酸が10mmol/kg, リノール酸やリノレン酸が5-10 mmol/kg程度含まれていることが分かり,これら不飽和脂肪酸にはパルミチン酸誘導性炎症特異的な抑制効果が見られた.

研究成果の学術的意義や社会的意義

肥満症の患者は,食事制限が必須となる一方で,過度な食事制限による栄養不良が原因で免疫機能が低下し,感染症にかかりやすくなる危険性がある.よって細菌感染などによって引き起こされる生体にとって必要な炎症反応を抑えることは,肥満症の患者にとって望ましくない.興味深いことに麹は,細菌の細胞壁成分であるLPSによって誘導された炎症,すなわち細菌感染性の炎症モデルには影響せず,肥満により増加するパルミチン酸によって誘導された炎症モデルにのみ効果を示すことが明らかになった.よって麹の摂取は,免疫力を低下させることなく,肥満誘導性の炎症を特異的に抑制する可能性があるといえる.

報告書

(3件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] パルミチン酸誘導製炎症に対する白麹の抗炎症効果2017

    • 著者名/発表者名
      横山智久、神戸悠輝、大城沙織、奥津果優、吉﨑由美子、髙峯和則、宮田篤郎
    • 学会等名
      第70回日本薬理学会西南部会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2020-03-30  

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