研究課題/領域番号 |
17K12975
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地理学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
足立 幸穂 国立研究開発法人理化学研究所, 計算科学研究センター, 研究員 (50512448)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 降水日変化 / 領域モデル / 局地循環 / 日射影響 / 地域気候 / 数値シミュレーション / 局地気象 / 数値モデル / 再現性 / 気候学 |
研究成果の概要 |
本研究では、日射の降水活動への影響について、数値モデルを用いて定量的評価を行った。まず、日射の降水量への影響を見るため、日射がある場合とない場合の感度実験を実施した。その結果、日射は、日射がない場合に比べて降水量を1.5倍に増加させることが示された。次に、日射量の違いによる降水への影響を調査した。その結果、現実に比べ、日射が弱い状況では、降水は海上で増加し、陸上で減少する。一方、日射が多い状況では、降水は海上で減少し、陸上で増加する。これは、日射量と日射の降水への影響は単純な線形関係になく、日射の対流を増加させる働きと局地循環を強める働きの2つの間にフィードバックが働くためと推測される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、豪雨に伴う水害や土砂災害が毎年のように発生している。「夜に集中豪雨は起こりやすいのか?」という疑問はしばしば話題となるが、これは、単に同規模の降水イベントが発生した場合に、夜間の方が危険リスクが高いことに由来するためか、それとも実際に雲の発達メカニズムが昼夜で異なるためか、明確な答えは今のところ存在しない。近年頻発している災害から身を守り、リスクを軽減するためにも、後者の視点から、日射の降水への影響について学術的に明らかにしておくことは重要である。本課題を継続・発展させることで、最初の問いに答えることが可能となり、大雨の予測精度向上や災害時のリスク軽減にもつながるものと期待される。
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