研究課題/領域番号 |
17K12985
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
佐藤 公俊 神奈川大学, 工学部, 准教授 (60609527)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 価格決定 / レベニューマネジメント / 在庫管理 / 数理モデル / 収益管理 / 購買行動 / 不確実性 / 社会的厚生 / プライシング / モデル化 / 数理工学 / オペレーションズ・リサーチ / サービス |
研究成果の概要 |
本研究では,(1)ダイナミック・プライシング,(2)マッチング販売,(3)カスタマイズ販売のそれぞれについて消費者の視点から価格戦略の評価を試みた.(1)では,自動で予約・購入処理を実行するプログラムであるインターネットボットの存在を最適価格政策に考慮しなければ,企業収益および消費者余剰を低減させることを示した.(2)では,チケット転売対策としてのマッチングシステムの導入において,チケットの販売価格の上限を適切に設定することが社会的厚生を増加させるために重要であることを示した.さらに,(3)では消費者の使用量に基づく従量課金販売に着目し,課金単価を最適に設定することで社会的厚生の増加を示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動的価格決定モデルは数多く研究されているが,その多くは収益改善を目的としている.消費者の公平性という視点から価格戦略を分析・評価した点が本研究の大きな学術的特色である.また,オンラインによるカスタマイズ販売は,比較的新しいサービスであり,今後さまざまな業種での適用が予想される.そのため,消費者の視点に立ち価格政策の定性的な性質を明らかにする点は社会的にも重要であるといえる.本研究から得られた知見は今後,ブラックボックス化が進むと予想される価格付けに対する理論的な説明を与えるため,消費者保護だけでなく,システム障害発生の予知・予防にも有効であり,社会に対して重要な役割を果たすと考えている.
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