研究課題/領域番号 |
17K12994
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 科学警察研究所 |
研究代表者 |
瀬川 尋貴 科学警察研究所, 法科学第三部, 研究員 (80778978)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 表面増強ラマン散乱 / 薬物分析 / 規制薬物 / 金ナノ粒子 / スクリーニング / 法科学 / 法中毒学 / SERS / ラマン散乱 / ナノ粒子 |
研究成果の概要 |
本研究では、表面増強ラマン散乱(SERS)を用いた新しい規制薬物スクリーニング法の基盤を確立することを目標とし、手法の最適化、適用範囲の検証、解析法の検証および実試料での試行を中心に研究を行った。その結果、通常のラマン散乱に比べ1万倍以上の強度を達成する簡便な測定方法の開発に成功した。また、開発した手法で幅広い規制薬物の測定が可能であることを確認した。さらに、規制薬物を含有する模擬試料や実試料の測定に本法を用いた結果、薬物のSERSスペクトルを取得することに成功し、スクリーニング法としての有用性を示すことに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
規制対象となる薬物には、化学的な構造が類似した様々な物質が含まれている。そのため、科学的な証拠に基づいた客観的な薬物事犯の捜査を行うためには迅速かつ正確な薬物スクリーニングは重要である。本研究で開発した手法は簡便かつ高い識別能力を有していた。このことから、薬物スクリーニング法の一つの選択肢となる可能性を示すことができた。また、物質の構造に依存して信号強度に差がみられた。この構造と信号の相関はSERSの適用範囲を明らかにし、信号が発生するメカニズムを解明するための一助となることが期待された。
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