研究課題/領域番号 |
17K13020
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
山口 将希 国際医療福祉大学, 成田保健医療学部, 助教 (00783812)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 物理刺激 / 運動 / 関節軟骨 / 軟骨再生 / 再生医療 / ラット / 移植・再生医療 / 再生医学 / 細胞・組織 / リハビリテーション / 動物 |
研究成果の概要 |
損傷した関節軟骨の修復に物理的刺激が及ぼす影響を明らかにすることを目的として、膝関節欠損処置(OCD)モデルのラットを対象に運動介入研究を行った。OCDラットを荷重群、免荷群、運動群の3群に分けて4週間介入し、その後、各群のラットは通常ケージにて飼育した。12週後、荷重群の軟骨修復スコアは運動群に比べ有意に改善した。16週経過後では各群に有意な差はなかったが、荷重群と運動群でより修復の悪いサンプルが見られた。このことから、ラットの膝関節欠損が修復される過程において、初期の過剰な物理的負荷が中期的には修復を妨げうる一方で、初期に免荷した方が長期的には修復不良となりにくいことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者の多くが抱える悩みとして関節軟骨の変性や損傷に伴う膝の痛みは、国内のみならず世界的にも根本的な解決法が望まれる問題である。関節軟骨は自然治癒が得られにくい組織であることが知られているが、近年の再生医療の発展に伴い、軟骨組織の再生に対しても強い期待が寄せられている。本研究は軟骨の損傷と修復に力学的な要因が中・長期的な期間ののちにどのように影響しているのかを説明するための一助として意義があり、今後の軟骨再生医療とリハビリテーションの結びつきに関わる研究である。
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