研究課題/領域番号 |
17K13028
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
根岸 淳 信州大学, 学術研究院繊維学系, 助教 (60722634)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 細胞外マトリックス / 創傷治癒 / 細胞移植 / 脱細胞化生体組織 / 生体材料 / 細胞・組織 |
研究成果の概要 |
成体ブタと胎児ブタを原料とする脱細胞化組織粉末の機能比較により、成体ブタ脱細胞化組織と比較して胎児ブタ脱細胞化組織粉末が高い創傷治癒誘導能を有していることが明らかになった。また、原料組織により脱細胞化組織粉末の機能が異なり、成体ブタと胎児ブタ脱細胞化心筋粉末、成体ブタ脱細胞化骨格筋粉末と比べ、成体ブタ脱細胞化肝臓粉末と胎児ブタ脱細胞化肝臓粉末、胎児ブタ骨格筋粉末が生体内で血管新生を促進することが見いだされた。 以上から、脱細胞化組織粉末を用いた細胞生着補助材料の応用可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発する細胞担体材料により、移植細胞や臓器への血管新生を伴う創傷治癒誘導が可能になり、移植細胞や臓器の生着率向上と組織再生誘導の基盤技術提案が可能になる。また、血管新生と創傷治癒誘導を示した脱細胞化組織の成型加工により、生体内の任意の部位に血管新生と創傷治癒を誘導する材料開発が可能になり、疾患部への血液供給を必要とする末梢血管疾患や心筋梗塞の治療法としての応用展開が期待される。加えて、研究例の少ないブタ胎児皮膚や骨の機能評価から、優れた皮膚の瘢痕化防止材料や、既存骨グラフトでは困難な軟骨内骨化を誘導する材料の開発につながる可能性を有している。
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