研究課題/領域番号 |
17K13042
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療技術評価学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
近藤 祐介 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (90771858)
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研究協力者 |
シュワブ ヨーク・オー ボン大学, 教授
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 植込み型除細動器 / 致死的不整脈 / 重症心不全 / 除細動閾値 / 心不全 / 心室頻拍 / 心室細動 / ショック治療 / 除細動効率 / 除細動閾値試験 / 医療機器 / 人間医工学 / 植え込み型除細動器 / 循環器 |
研究成果の概要 |
慢性心不全症例は、心室性不整脈のハイリスク群であり、植え込み型除細動器(ICD)が広く使用されている。現在本邦で使用されている全てのICDの初期設定では、ショック治療の通電時間である「パルス幅」は自動設定である「チルト固定設定」であるが、通電時間が長すぎることで除細動効率が低下している可能性がある。本研究においては、急性心不全モデルの豚において、手動にて至適「パルス幅」設定を行うことで除細動閾値を低下させることができるかどうかを検討した。結果、16頭中13頭において、「パルス幅固定設定」が「チルト固定設定」に比して、除細動閾値が低く、より有効な除細動治療を行うことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、本邦で使用されている全てのICD の初期設定である「チルト固定設定」から「パルス幅固定設定」へ変更することで、除細動閾値を低下させることができ得ると期待される。これにより、重症心不全例での心臓突然死の減少に寄与するだけでなく、医療経済的な効果も見込むことができるのが本研究の意義である。また、今後なんらかのパラメータで除細動閾値高値の状態であることが予測できれば、ショック治療の初期設定からプログラミングの調節を検討する必要がある。さらには、「パルス幅固定設定」が次世代のICD の初期設定に大きな影響を与える可能性がある。
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