研究課題/領域番号 |
17K13044
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療技術評価学
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
有久 勝彦 国際医療福祉大学, 福岡保健医療学部, 講師 (90711359)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | リスク評価 / ヒューマンエラー / 医療事故 / 転倒・転落 / タイムプレッシャー / 医療・福祉 / 医療技術評価 |
研究成果の概要 |
転倒・転落の要因として最も多いのが医療従事者によるヒューマンエラーであり,その中でも多い確認不足,観察不足,判断の誤りなどのエラーは危険予知能力に大きく影響されていると言われている.本研究では,危険予知能力は臨床経験を重ねることにより素早く正確になるという傾向に注目し,KYTに時間的制約を加えることで予測機能を強制的に作動させるTP理論を取り入れた「Time Pressure-Kiken Yochi Training効果測定システム」を開発した. 本研究の成果は,海外ジャーナルと国内ジャーナルにおいて公表し,関連する学会発表も本研究期間で19本行った.また,講演にも3回招待を受けた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義として,日本の病院や施設ではリスク教育としてKYTが使用されることが多い.しかし,その効果を評価する手段は今まで存在しておらず,危険予知能力を測定する評価は我々が開発したTP-KYTが初であるという点が挙げられる. また社会的意義として,TP-KYTをもとにリスク教育の効果を判定し,実際に医療事故やヒヤリハットが軽減したのかを検討することは,医療事故による医療費や介護費用の大幅な軽減に繋がることが期待できる.医療従事者にとっても医療事故を未然に防ぐ方略は近年増え続けている医療訴訟のリスクの軽減にも繋がる.本研究の成果は,社会的ニーズに応えることができる新しいアプローチである.
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