研究課題/領域番号 |
17K13048
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
石川 博明 東北大学, 大学病院, 理学療法士 (30597828)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 腱板断裂 / 腱板修復術後 / 超音波エラストグラフィ / 張力 / 外転装具 / ADL / 運動療法 / 腱板修復術 / 肩関節 |
研究成果の概要 |
腱板修復術後患者18名を対象とし、超音波エラストグラフィを用いて修復した棘上筋腱の硬さを測定することで張力を推定し、どのような装具の装着位置や日常生活動作、運動療法で張力が増加するのかを調べた。その結果、挙上角度が小さく、肩甲骨面とは異なる挙上面で装具を装着することにより腱の硬さが有意に増加し、これらの装着位置では腱に大きな張力が加わる可能性が示唆された。また、日常生活動作(飲水、歯磨き、更衣)、8種類の運動療法のすべてにおいて安静時と比べて腱の硬さが有意に増加した。これらの運動療法の中で、抵抗運動(外転)、抵抗運動(内旋)で腱の硬さがそれぞれ最大値、最小値を示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、修復腱に大きな張力が加わる不適切な装具の装着位置や日常生活動作が明らかになり、これらの知見は腱板修復術後患者への生活指導に役立てることができる。また、運動療法中の修復腱に加わる張力を定量化することで、術後経過や修復腱の強度に合わせた運動療法を選択することが可能となる。今後は、これらの知見を踏まえて修復腱を保護しながら段階的かつ安全なリハビリテーションプロトコルを構築する必要がある。
|