研究課題/領域番号 |
17K13063
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 広島大学 (2022) 県立広島大学 (2017-2021) |
研究代表者 |
高宮 尚美 広島大学, 脳・こころ・感性科学研究センター, 研究員 (70723469)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 視覚誘発電位 / 後部頭頂葉 / 身体機能 / 有酸素運動 / 自己運動知覚 / 易転倒性 / 老化 / 神経科学 / リハビリテーション |
研究成果の概要 |
アルツハイマー病(AD)やAD発症前の軽度認知障害(MCI)は,より早期に発見し対処することで進行を遅延でき,そのための特に有効な手段として有酸素運動が注目されている.そこで,本研究ではMCI早期発見のための高感度バイオマーカーとして視覚誘発電位(VEP)を用いてMCI期から損傷される後部頭頂葉機能を評価した,また,身体活動や身体機能がどのように後部頭頂葉機能に影響を与えるのかを検証した.その結果,地域在住高齢者ではVEPと記憶の神経心理学的スコア,6分間歩行におけるケイデンスに有意な相関が認められ,若年健常人では一過性の中/低強度有酸素運動によりVEPが即時的に変化することが示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者の易転倒性は,1)視空間認知機能の低下,2)身体・物体中心座標系の機能低下,3)自己移動感覚認知の低下による可能性がある.しかし,これらがどういう影響を及ぼすのか,また, その相互作用の詳細は不明である.そこで,optic flow刺激による, 行動指標,視覚誘発電位の評価を行い,姿勢制御に関わる神経基盤の解明と加齢の影響を検討する.本研究により身体機能が正常であっても,視覚認知機能低下による転倒リスクが高い高齢者の予測が可能となり,新たな治療介入手段の導入に貢献できる.また,身体活動や身体機能による視覚誘発電位の即時的な変化を検証し,その相互作用性と神経基盤解明の一助となり得る.
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