研究課題/領域番号 |
17K13074
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
小島 翔 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 助教 (10780330)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 機械的触覚刺激 / 脳磁図 / 体性感覚野 / 感覚機能 / 体性感覚刺激 / 皮質脊髄路 / 一次運動野 / 経頭蓋磁気刺激 / 運動機能 / 一次体性感覚野 / リハビリテーション / 神経科学 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,一定時間の機械的触覚刺激介入が体性感覚野の興奮性に及ぼす影響を明らかにすることとした.介入条件は単純刺激(刺激面全体を同時に刺激する条件)と複雑刺激(刺激面内を左右に刺激が移動する条件)の2条件とし,介入時間は20分間(on/off:1秒/5秒)とした.体性感覚野の興奮性は介入前後で触覚刺激後50 ms付近で認められる振幅値(P50m)を算出した.単純刺激介入では,介入前に比べ介入後においてP50m振幅値が有意に増大し,複雑刺激介入では,P50m振幅値が有意に減少した.機械的触覚刺激介入は,体性感覚野の興奮性を変動させることが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,反復的に指先を刺激すると感覚機能を担う大脳皮質領域(体性感覚野)の興奮性を変動させ,さらに,その変動は,指先刺激のパターンに依存することを明らかにした.指先刺激は,これまでリハビリテーションで用いられてきた電気刺激に比べ,安全かつ簡便であり,使用に制限が少ない.この手法を用いて,脳卒中患者などの感覚障害を改善することができれば,リハビリテーションの新たな手法として活用できると考えられる.本研究は,その可能性を示したものであり,今後さらに検討を進めることで,有効な介入手法となりうると考えている.
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