研究課題/領域番号 |
17K13086
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
岩波 潤 信州大学, 学術研究院保健学系, 講師 (00625931)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 自動車運転 / 手掌部発汗反応 / ブレーキ・アクセル操作 / 認知機能評価 / 危険認知 / 発汗反応 / 注意機能 / 脳損傷 / 発汗 / 脳卒中 / 脳卒中後後遺症 / 操作反応 / 危険認知能力 |
研究成果の概要 |
本研究は自動車運転行動評価装置(特許第5366248号)を用いて,模擬運転テストで得られる操作反応や危険認知の指標である手掌部発汗反応と高次脳機能障害との関係を明らかにすることを目的としている.当院脳外科病棟入院中に作業療法が処方され,病棟生活が自立し,自宅退院の方針で自宅退院後に自動車運転を希望していた32名の患者を対象として,本装置を用いた模擬運転テストと認知機能・注意機能検査を実施した.結果,注意機能が良好な群では危険予測場面(状況を注意深く観察し,必要に応じてブレーキ操作を行う場面)において手掌部発汗量が多かったことから,注意機能が運転操作時の情動反応に影響することが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果から自動車運転に向けた支援を実施するうえで,ブレーキやアクセルといった運転操作反応のみを評価するのではなく,手掌部発汗反応を指標とした危険認知・危険予測といった情動反応も評価することが重要であると考えられます.また,脳腫瘍や脳卒中などで生じる注意機能障害により運転操作反応よりもむしろ情動反応が低下させる可能性が明らかとなり,運転再開支援時にはtractical level(運転中に行う安全性に配慮する認知レベル)に考慮したリハビリテーションの実施が必要であることが明らかとなりました.
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