研究課題/領域番号 |
17K13149
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 千葉工業大学 (2021-2022) 中央大学 (2017-2020) |
研究代表者 |
遠藤 伸太郎 千葉工業大学, 先進工学部, 助教 (20750409)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 謙虚さ / Humility / 文化差 / 尺度作成 / 競技者 / 自由記述 / インタビュー調査 / KJ法 / 心理的成熟 / 半構造化面接 / 心理統計学 / コルチゾール |
研究成果の概要 |
本研究課題は、大学生競技者における謙虚さの構造を改めて明らかにしつつ、Humilityが謙虚さに相当する概念として、妥当であるのか検討することを目的とした。大学生競技者と指導者を対象とした研究の結果、競技者において謙虚さは求められる場面とそうでない場面が存在することが示された。また、日本とアメリカ人の大学生を対象とした研究の結果、文化差が存在し、Humilityを謙虚さの指標とすることは難しいことが明らかとなった。今後は、Humilityと謙虚さの違いを明確にし、競技者に求められる謙虚さを測定する尺度の開発や謙虚さが陰の側面の解決や成熟にどのように関連するのか検討する必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
競技スポーツには、挫折によるメンタルヘルスの悪化、アルコール依存や薬物乱用の問題、賭博や暴力事件のような陰の側面が存在する。しかしながら、陰の側面を解決する抜本的な方策は示されていない。本研究課題は、陰の側面を解決し、成熟に寄与する謙虚さに注目し、その構造を明らかにしつつ、Humilityとの相違を明らかにした。分析の結果、Humilityではなく日本独自の謙虚さを考える必要性が示されたことは、今後、競技者に対してどのようにアプローチしていく必要があるか、新たな視点を提供することにつながるため、大きな社会的意義を有すると考えられる。
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