研究課題/領域番号 |
17K13184
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
田中 嘉法 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 研究員 (40791249)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 骨格筋 / 乳酸 / 細胞内pH / in vivoバイオイメージング / 筋疲労 / in vivoイメージング / バイオイメージング |
研究成果の概要 |
筋収縮によって産生された乳酸は,隣接する筋線維において利用される機構の存在が報告されているが,筋収縮後の細胞外環境で生じる高乳酸塩状態の生理学的な役割は明らかとなっていない.本研究は,細胞外高乳酸塩濃度の環境下で筋収縮を負荷した際の細胞内pH及び乳酸濃度,筋発揮張力の関係性を検証した.細胞外の高乳酸レベルは安静時の細胞内乳酸値の増加を誘導し,この値は筋収縮後においても持続した.筋張力の疲労耐性は細胞外の高値乳酸条件下で増加した.また,細胞外の乳酸濃度の違いは細胞内pH値に影響しなかった.本研究は,細胞内の乳酸バイオイメージング評価モデルによって筋収縮時の乳酸代謝動態の特性を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は生体内環境を保った状態において,筋線維内の水素イオン及び乳酸塩の動態を評価した.この評価モデルはin vivoバイオイメージング技術と乳酸観察用の新規蛍光タンパク質を応用した独自性の高い生理学研究である.乳酸は筋疲労と関係する物質として認識されることが多い一方,本研究において明らかにされた基質としての利用がエネルギー代謝において重要な役割を持っている.このようなエネルギー代謝の理解は,適切な運動処方や運動トレーニングなどの実践に貢献できる知見であると思われる.
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