研究課題/領域番号 |
17K13252
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
子ども学(子ども環境学)
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研究機関 | 白梅学園大学 (2019-2023) 東京家政大学 (2018) 早稲田大学 (2017) |
研究代表者 |
石島 このみ 白梅学園大学, 子ども学部, 准教授 (70735117)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 乳児 / 遊び / 身体接触 / くすぐり / 社会性の発達 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,生後1.5,3,5,7ヶ月時点における乳児と親の家庭での身体接触遊び(特にくすぐり遊び)の発達の様相を,視線・動作解析・行動観察,質問紙調査によって包括的に明らかにすることである。結果として,遊びが「うまくいった」か否かという親の主観的判断と親子の行動には関連性があり,それらは発達的に変化していた。特に「うまくいった」遊びでは,低月齢の乳児においてネガティブな反応はあまり見られなかった一方,生後7ヶ月頃にはポジティブ・ネガティブ双方の反応が示されていた。このことから,親子において互いの身体性を基盤としたマルチモーダルな行動調律・調整が必要なやりとりへと発達することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
触覚的経験が乳児の発達の呼び水となることを示唆する研究は,近年増加してきている。生後1.5ヶ月という早期からのマルチモーダルな身体接触遊びにおける相互作用の発達について検討した本研究は,親子の日常的な身体接触遊びにおける相互作用がいかに発達するのかについての基礎的エビデンスを示すとともに,それらが身体性を基盤とした乳児の社会性の発達を支えている可能性を示した。また本研究により,身体接触遊びにおける親子の行動と遊びが「うまくいった」(いかない)という親の主観的判断には関連性があり,それらは発達的に変化することが示された。これらの知見は,子育て支援や臨床の場に援用できる可能性がある。
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