研究課題
若手研究(B)
歩く、走る、何かを掴むといった運動に伴って、脳は特定のパターンを持った神経活動を生成する。運動の学習は、その運動をコードする神経活動を安定に再現できるようにして、ばらつきの少ない動作を可能にする。本研究ではこれまでに、このような安定な神経活動を生成する神経基盤を明らかにする事を目的として、運動中のマウス大脳皮質で同一のニューロンからその活動とシナプス入力を記録する方法を開発した。
本研究では、運動中のマウス大脳皮質で同一のニューロンからその活動とシナプス入力を記録する方法を開発した。運動実行時に単一細胞へのシナプス入力を記録する方法はこれまで、その技術的困難さからほとんど研究が行われてこなかった。そのため本研究で開発した技術によって、新規の神経活動安定化のメカニズムを明らかにできると期待される。また、運動実行にかかわる神経活動安定化のメカニズム解明を通して、例えば、脳損傷後のリハビリテーションなどの効率化へとつながる事が期待される。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (12件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件)
Current Opinion in Neurobiology
巻: 64 ページ: 103-110
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Proceedings of the National Academy of Sciences
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Nature Communications
巻: 印刷中