研究課題/領域番号 |
17K13462
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本語学
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研究機関 | 北海学園大学 (2020) 国文学研究資料館 (2017-2019) |
研究代表者 |
岡田 一祐 北海学園大学, 人文学部, 講師 (80761220)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 変体仮名 / 明治期読本 / 平仮名字体意識 / 活字 / 文字教育 / 文字史 / 日本語学 / 平仮名 / 国語学 |
研究成果の概要 |
本研究は、そもそも19世紀における平仮名の変動とその末の仮名字体統一を正確に把握することを目指し、代表者がすでに作成していた仮名字体データベースおよび教科書字体コーパスの質的・量的向上を目的として行われた。本研究の成果は、おもに、資料や仮名字体理論の再検討にある。 主要な成果のひとつとして、明治初期に活動した「かなのくわい」の活動を、従来漠然と把握されてきた同団体の活動の再検討により、平仮名史のなかにはっきりと位置づけられたことにある。この成果は、データベースやコーパスを漫然と拡充することを避けるうえでも重要なものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1900年に小学校で教育される平仮名が統一されてのち、平仮名の字体は安定して用いられているが、それ以前は安定性に欠いていたというのが大方の理解であり、安定にむかって自然な漸進していったのが明治初期の歴史であったかのように言われる。本研究では、それが非なることを、研究代表者によってすでに明らかにされていた小学校初等教科書における仮名字体教育順序の編成にくわえて、「かなのくわい」資料の検討によってさらに明らかにし、言語政策として統一されたことを明確にした点に意義がある。
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