研究課題/領域番号 |
17K13477
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
英語学
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研究機関 | 名城大学 (2018-2019) 藤田保健衛生大学 (2017) |
研究代表者 |
久米 祐介 名城大学, 法学部, 准教授 (40645173)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 中間構文 / 能格構文 / 叙述構造 / 潜在的動作主 / 英語学 / 史的統語論 / 生成文法 / 文法化 |
研究成果の概要 |
現代英語における中間構文の特異性、すなわち主語の特性・属性の叙述的解釈、潜在的動作主の含意、法助動詞、否定辞、難易を表す様態副詞のいずれかとの義務的共起は、能格構文からの構造変化によって叙述的機能範疇Rの導入と恣意的動作主PROの降格に起因すると結論付けた。具体的には、vPが表すイベントがRの仲介によって形容詞、あるいは可能性を表す抽象的形容詞と叙述構造を成し、副詞の解釈がより動作主指向になることにより恣意的PROがvPに付加するようになった。この変化により現代英語における中間構文の特異性が生じるようになったと説明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中間構文は多くの先行研究により様々な分析がなされ、その特異性について説明されてきたが、いまだに十分説得力のある結論に至っていない。本研究では現代英語だけでなく、古英語、中英語、近代英語において中間構文とその関連構文を通時的に観察・分析することによって、これまでの共時的な分析にはない新しい視点から中間構文の特異性を統語・意味の両面で理論的かつ実証的にとらえることができた。
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