研究課題/領域番号 |
17K13482
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
関崎 博紀 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (30512850)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 日本語教育 / 会話教育 / 自然会話 / 気づき / 第二言語習得 / 中間言語 / 注意 / ビデオ / 文字化資料 / 教材 / 教授法 |
研究成果の概要 |
本研究では、自然会話の日本語教育での効果的利用方法を確立する一環として、日本語母語話者同士による雑談のビデオから、学習者がどのような気づきを得るか調査した。初級前半から上級までの4つの各段階の学習者に対し、ビデオを視聴させる、文字化資料を見せる、特定の側面に注意を向けさせるという3種類の方法で自然会話を提示した。その結果、ビデオを視聴させるだけでは気づきを促進しにくいこと、文字化資料の提示で、特に語彙や文法について深いレベルでの気づきを促せることが分かった。会話の特定の側面に注意を向けさせる方法は気づきの促進に最も効果的で、初級の学習者でも、一定程度の深い気づきが得られることも分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外国人に対する日本語教育で、コミュニケーション能力の育成が標榜されて久しい。そのための有力な素材として、近年では、自然会話そのものを教材とすることが提唱されている(宇佐美2012)。自然会話には、対人関係の構築や維持に重要な要素が、豊富に含まれているからである。しかし、学習不安を助長する懸念などから、自然会話の教育現場での利用は広がっていない。その結果、利用の指針も整備が遅れていた。この悪循環を断ち切るために、本研究は、自然会話を日本語学習者に提示し、日本語の習得を促進できる部分とできない部分を明らかにした。よって、本研究は日本語の会話教育の新たな方法が開拓される端緒となる。
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