研究課題/領域番号 |
17K13685
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
神田 豊隆 新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (70609099)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 日本社会党 / 民社党 / アジア社会党会議 / 社会主義インターナショナル / 政治学 / 日本史 |
研究成果の概要 |
本課題は、戦前において外交官、戦後に政界入りし、社会党右派・民社党の中心人物の一人となった曽祢益の伝記研究を行ったものである。その外交論の変遷を中心的主題として、時系列順に、特に以下の点についての解明を試みた。戦前の外務省内の路線対立における曽祢の位置、占領期とりわけ片山政権期における曽祢の役割、講和論争における右派外交論の実像、左右社会党統一の際の外交政策の策定、安保闘争と初期民社党の外交路線の策定過程、民社党内の諸勢力の競合と外交路線の対立、などである。本課題はとりわけ、戦後革新勢力の外交政策の戦前との連続性の解明や、先行研究の薄い革新勢力右派の外交論の検証という点で重要性を持つ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会党に関する先行研究においては、右派への関心は乏しい一方で、社会党がなぜあれほど左傾化し、現実路線に転換出来なかったのかという問題意識は広く見られる。また社会党の対外政策に関する先行研究は、同党の対米ないし対中ソ政策に議論を集中させてきた。右派外交論の中心人物の一人として、時に西欧社民勢力を模範としつつ現実路線を模索した曽祢の足跡を描くことは、こうした点で学術的重要性を持つ。 加えて今日の日本政治の課題は、政権交代の可能な現実的な第二勢力を形成することであり、とりわけ外交問題は重要な争点である。曽祢の長年の努力から、こうした現代的な課題へのヒントも見えてくるはずである。
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