研究課題/領域番号 |
17K13704
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
理論経済学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
石井 良輔 帝京大学, 経済学部, 准教授 (00581638)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ゲーム理論 / コミットメント / 均衡の存在 / 均衡選択 / パレート効率性 / 経済理論 |
研究成果の概要 |
1回限りのコミットメントができるモデルで純粋コミットメントによる部分ゲーム完全均衡が存在しない例を発見した。 取消可能なコミットメントのできるモデルについて検討した。基となるゲームがm行n列の一般的な同時ゲームでも、取消可能なコミットメントのできるゲームには、純粋コミットメントによる部分ゲーム完全均衡が存在するとわかった。その一方で、コミットメントと取消ともにコストがかかるケースで、基となるゲームが4行4列調整ゲームで非パレート効率的な均衡がみつかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
均衡不存在の例と、Dutta and Ishii (2016) での均衡存在定理とを考え合わせると、均衡の存在を保証するのは、コミットメントにコストがかかることではなく、Dutta and Ishii (2016) で導入されているコミットする権利放棄のオプションがあることでもなく、コミットメント段階の終了が内生的に決まることだとわかる。 取消可能なコミットメントゲームで、3行3列以下では達成されるパレート効率性が4行4列では達成されないことから、コミットメントが結果に及ぼす影響の機序の複雑さがわかる。
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