研究課題/領域番号 |
17K13800
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
佐野 宏樹 立命館大学, 経営学部, 准教授 (70779628)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 半導体産業 / 垂直的分業 / 在庫回転率 / 売上サプライズ / 製品設計 / 受託製造 / 特許引用 / 企業間関係 / ネットワーク分析 / 新製品開発 / 共同開発 / 協力ゲーム / 応用ミクロ経済学 |
研究成果の概要 |
本研究では、半導体産業における製品設計企業と受託製造企業の間の取引関係の効率性についての理解を深めるために、数理モデルの分析結果にもとづいた考察と、二次データの分析結果にもとづいた考察をそれぞれ行った。前者については、企業間協力を行う際に発生する調整コストの配分や、共同事業において他社に対して知覚する不公平感などが、企業間関係の効率性を説明する要因となる可能性が示唆された。後者については、財務データをもとに製造企業の在庫回転率を説明する既存の回帰モデルの妥当性を確認した。また、特許引用データをもとに、企業間の技術的な近接性を表すようなネットワーク構造が理解できる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の研究成果は、半導体産業における製品設計企業と受託製造企業の間の取引関係の効率性についての理解を今後さらに深めるための土台として有益なものであり、社会的にも意義のあるものとして考えている。特に、本研究に続く研究が、製品設計企業と受託製造企業の垂直的分業関係の効率性を高める要因を明らかにし、日本における半導体産業の垂直的分業モデルの今後の在り方について価値のある知見を与えられるものとなることを期待している。また、本研究から得られた知見は、他の製造業やサービス業における垂直的分業や企業間関係の一層の理解にも繋がるものであると考えている。
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