研究課題/領域番号 |
17K13802
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 大阪国際大学 |
研究代表者 |
小泉 大輔 大阪国際大学, 経営経済学部, 講師 (40735411)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 人的資源管理 / 女性活躍 / ダイバーシティ / 人材マネジメント / 人事評価 / 経営学 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は様式化された事実として制度化した日本型人事管理と人材の多様性との関係を理論的・実証的に明らかにすることである。日本型人事管理が持つ企業特殊技能の蓄積に対する配置転換,内部昇進と組織へ拘束性とのトレードオフが人材の多様性に与える影響を定量的に検証した。 大手企業から収集した人事データを用いて,人事評価や配置異動と,退職,昇進昇格における男女の多様性について分析を行い学術雑誌へ投稿した。企業単位の質問紙調査も追加しデータ分析を行った。上位職における男女の多様性が毀損される要因に主観的な人事評価,経営者の嗜好の差別,女性管理職に対するネガティブな固定観念が関係することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた学術的意義としては,企業組織における女性従業員のキャリア開発に貢献する人事施策の中でも主観的な人事評価にその要因が関係していることを指摘したことである。また,経営者の女性従業員へのパターナリズムや女性管理職に対するネガティブな固定観念が女性活躍に関する人事施策の導入程度に影響を与えている可能性を明らかにしたことである。社会的意義としては,働き方改革における多様な人材,とりわけ女性従業員の活用を企業の人事管理施策から提示したことが挙げられる。具体的には主観的人事評価のデメリットを弱める施策の導入,役割ないし職務主義への接近,社会的啓発や女性活躍に関しての情報公開の進展などである。
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