研究課題/領域番号 |
17K13853
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
王 川菲 上智大学, 比較文化研究所, 研究員 (60780145)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | Wine tourism / Japan / Comparative studies / Global studies / Building wine tourism / wine tourism / Comparative study / cultural experience / International / Comparative / ワインツーリズム / 日本 / 海外 / Japan's wine tourism / Global wine tourism / Japanese wine culture / Global wine culture / Wine Tourism / China / Australia |
研究成果の概要 |
本研究ではワインが食文化の一部でない地域においてワインツーリズムがどの様に文化的に構築されているか探究する。ワイン世界での新興国である中国とオーストラリアを比較参照し、日本に焦点を当て考察を行う。質的研究による定性的データと「ワインワールド」という社会学の概念を用いることでワインツーリズムが、政府や教育機関、起業家、ホスピタリティ、ボランティア、住民などで形成されたネットワークにより構築されていることがわかる。自然と文化的条件を意味する「テロワール」という概念は、ワイン造りに関わる自然の景観と文化的価値の両方を指し、ワイン産地をワインツーリズムの目的地を構築するには効果的な概念的ツールである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ワインツーリズムは日本における新しい経済的、文化的現象である。本研究は、ワインツーリズムがワイン文化を創造、消費するプラットフォームとしての理論構築に貢献した。日本国外のワイン産地、特に日本に似たようなワイン産地文化の新興国と比較し、ワインツーリズムが「ワイン自体よりワイン文化を生産・消費する」という本質を認識することができた。そして、ワインツーリズムが単に経済創出するビジネスの一つではなく、産業として地域社会の文化、経済及び社会の創業的な発展を促進する産業であることが確認できた。このような社会貢献するワインツーリズムの構築に関する実用的な洞察を日本及び比較対象の事例を通じて提供した。
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