研究課題/領域番号 |
17K13855
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
齋藤 圭介 岡山大学, 社会文化科学学域, 准教授 (60761559)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ジェンダー規範 / 男性性 / マスキュリニティ / ワークライフバランス / 選択的中絶 / 中期中絶 / 出生前診断 / 男らしさ / 比較分析 / 社会調査 / 生殖 / 生殖補助医療 / NIPT / 妊娠 / マスキュリニティー / 国際比較 / 質的比較分析 / 社会学 / ジェンダー |
研究成果の概要 |
本研究は、とくに文化的要因である〈男らしさ規範〉に着目し、日本の男性のワークライフバランスに対する意識とその実態を、日米豪の比較研究から明らかにすることを目的とした。本研究は、〈男らしさ規範〉の揺らぎを研究対象とし、統計資料から非主流の働き方をしている男性の実態把握を目指すとともに、当事者へのヒアリングと質問紙調査を実施することで、米豪を比較対照にし、日本の〈男らしさ規範〉の特徴を意識と実態の両面から比較社会学の手法で析出した。その結果、日本の〈男らしさ規範〉はとくにワークライフバランスの観点からいえば、ここ10年で大きく変化していることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
男女共同参画社会は、男性の働き方も検討の対象に含めることで、さらに男女平等な社会の実現に向けて飛躍を遂げることができる。そのさい、現代日本の〈男らしさ規範〉がいかなるものかを国際比較を通して明らかにすることは、喫緊の求められる作業である。 本研究は、日本社会に固有の〈男らしさ規範〉という視座から、男性のワークライフバランスを考察することで、日本において進行する喫緊の課題である(晩婚化や非婚化などを含む)少子高齢化の歴史社会学的背景を明らかにすることができた。また、〈男らしさ規範〉は、男性のライフコースを規定し、ワークライフバランスにもっとも強い影響を与える要因の1つであることも明らかとなった。
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