研究課題/領域番号 |
17K13914
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
浅川 淳司 金沢大学, 学校教育系, 准教授 (00710906)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 心的数直線 / 手指認識 / 身体性 / 認知発達 / 幼児期 / 数と手指 / 手指の巧緻性 |
研究成果の概要 |
本研究では,幼児・児童の数能力の発達を測定する上で最も重要な指標のひとつであり,等間隔に数を表象する能力である「心的数直線(mental number line)」と手指の関係について検討した。その結果,数記号であらわされるような抽象的な数直線は突然形成されるのではなく,その前段階として,Okamoto(2010)が指摘していた「心的モノ直線(mental “object” line)」が形成されることが示唆された。また,年長児と小学1年生では,心的数直線と手指のイメージに関連が見られた一方,小学2年生では両者に関連は見られなかったことから,心的モノ直線のモノは手指である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
数量能力の発達は,抽象的な記号操作の発達としてとらえられることが多いが,本研究の成果に基づくと,身体,特に手指との関係の中で発達していくと考えられる。手指などを使用して数を数えたり,計算しているとネガティブにとらえられがちであるが,そのような経験の中でこそ,数をかぞえたり,数量を操作する感覚や数の大きさを認識する感覚を学習していると考えられ,手指を軸に数量能力の発達をとらえなおす必要があることに加え,教育的アプローチにおいても身体を活用した支援の在り方が模索される必要があるだろう。
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