研究課題/領域番号 |
17K13969
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 名古屋柳城短期大学 |
研究代表者 |
高瀬 慎二 名古屋柳城短期大学, その他部局等, 准教授(移行) (60565886)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 両眼視 / 両眼間抑制 / 視野闘争 / Permanent Suppression / 両眼視野闘争 / 実験心理学 |
研究成果の概要 |
両眼視の達成には左右眼間の視覚入力の促進的、抑制的な相互作用が関わっているが、そのメカニズムについては不明な部分も多い。本研究では、両眼間での抑制が生じる原因について検討を行った。研究代表者は、左右眼の背景刺激が一致する条件で、不一致な場合よりも単眼提示される領域の抑制の持続時間が長くなることを発見した。これは両眼間で抑制が生じる原因が単純に左右眼刺激の不一致に起因するのではないことを示している。これらの状況下での抑制の深さ(強さ)については一致、不一致で差はなかった。このことから両眼間抑制の抑制の持続時間と強さには異なるメカニズムが関与していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、両眼間での抑制的な相互作用について検討を行った。研究代表者は、左右眼刺激が一致し、抑制が生じにくい条件で、不一致な場合よりも抑制が長い時間持続することを発見し、これに影響する要因の検討を行った。この持続した抑制には背景刺激の両眼間の輝度の一致が主に関与し、抑制深度(瞬間提示刺激の検出感度)には、両眼間での一致、不一致による差がなかった。これらから両眼間抑制の抑制時間と抑制深度を決定するメカニズムは異なる起源によることが明らかになった。また、社会的な意義として、本研究の両眼間抑制メカニズムの知見が斜視や不同視といった視覚入力の抑制の理解や治療手段の発展にも貢献することと思われる。
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