研究課題/領域番号 |
17K13970
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 一関工業高等専門学校 |
研究代表者 |
佐藤 智治 (佐藤智治) 一関工業高等専門学校, その他部局等, 講師 (30783120)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 色覚 / 心理物理学 / 視覚情報処理 / 感覚・知覚・感性 |
研究成果の概要 |
ヒトの脳で色情報がどのように表現されているか、その詳細は未解明である。本研究では、周辺刺激とターゲット刺激の方位の関係によって検出感度が変化する錯視現象:Collinear facilitation(CF)の色選択性を調査することで、方位情報を扱う脳の処理段階における色情報表現を推定した。CFによる検出感度は周辺刺激とターゲット刺激の色相によって変化し、感度改善だけでなく、感度抑制もみられた。これらの結果から、CFは脳の初期段階の色情報表現である反対色表現では説明できないメカニズムが関与していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
方位選択はヒトの脳の初期視覚野が持つ特徴の一つであることから、本研究で明らかになったCollinear facilitationの色選択性に、脳の初期視覚野の特性が反映されている可能性が高い。また、先行研究でも指摘されているが、縞模様の方位や細かさといった視覚的空間情報は輝度の影響が大きい。本研究では輝度ノイズを付加することでCFの色選択性が測定できることを示した。この結果はCFに関与するメカニズムは輝度情報と色情報が複雑に関係している可能性を示す。
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