研究課題/領域番号 |
17K14033
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
辻山 洋介 千葉大学, 教育学部, 准教授 (10637440)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 数学教育 / 証明の構想 / 証明の構成 / 問題設定 / 議論(argumentation) / 学習過程 / 蓋然性 / 多様性 / argumentation / 教材研究 / 問題解決 |
研究成果の概要 |
本研究は,証明の構想における議論の蓋然性に着目して,その議論を証明の構成(問題の解決)に生かす活動,及び新たな問題の設定に生かす活動を促進するための教材及び指導法を考案することを目的とした。この目的を達成するために,理論的考察による教材及び指導法の立案,予備調査の計画・実施・分析による教材及び指導法の再検討,本調査の計画・実施・分析による教材及び指導法の妥当性の検証に取り組んだ。その結果,教材及び指導法について,用いる問題,命題がなぜ真であるかの把握の促進,新たな問題を設定する活動の設計,振り返りの促進に関する4つの手立てを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究上の意義として,議論に着目した従来の研究は,生徒の活動の記述的な分析に重点を置き,指導についての考察は不足してきた。対照的に,本研究は議論の蓋然性に着目した理論的な考察をもとに,生徒の活動を促進する教材及び指導法を明らかにした点に意義がある。 実践上の意義として,令和3年度から実施される新学習指導要領では,小中高の算数・数学科で一貫して「算数・数学の問題発見・解決の過程」が重視されることになり,問題設定にかかわる学習過程がこれまで以上に強調されている。本研究が明らかにした促進の手立ては,この学習過程を実現するための一助となる点に意義がある。
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