研究課題/領域番号 |
17K14043
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
中川 裕之 大分大学, 教育学部, 准教授 (00450156)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 知識の想起 / 知識の評価 / 知識の生成 / 類推 / 評価 / 検索 / ベースの想起 / ベースの生成 / 想起 / 類比 |
研究成果の概要 |
本研究の成果としては、必要な知識を想起する授業設計の原理を明らかにしたことが挙げられる。具体的には、知識そのものが想起されるのではなく、知識は抽象化されて記憶されていることから、想起時に組み合わされる生成や、その知識の妥当性を調べる評価が重要な働きをすることを明らかにした。 また、その原理に基づいて実際に複数の授業を構想し、実践することで、教育現場の教員にも分かる形で、授業の在り方を示すこともできた。さらに、そのような授業を通して育成された生徒を評価するために、知識を想起する能力の高まりをとらえる水準を設定したことも成果である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知科学の最新の知見に基づいて授業や指導方法を開発することができたことで、それらの知見が学校現場の課題解決に有効であることを示すことができた。この結果は、他教科の課題の解決にも有効である可能性も示唆していると考える。また、必要となる知識を最初に提示、復習する授業が改善され、新学習指導要領で目指す汎用的な能力である問題解決力や類推力、構想力をこれまで以上に育成する授業モデルを示すことができた。さらに、そのような授業で育成される想起する能力をとらえる水準を設定したことから、生徒の能力を評価することが可能となり、学習指導の計画や修正に役立てることができる。
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