研究課題/領域番号 |
17K14068
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 目白大学 (2018-2022) 立教大学 (2017) |
研究代表者 |
大嶋 玲未 目白大学, 心理学部, 専任講師 (50755684)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / 職場定着 / 組織風土 / 自閉症スペクトラム障害 / 就労支援 / 職場適応 / 職場環境 |
研究成果の概要 |
本研究では高機能自閉スペクトラム症(ASD)者の職場定着を支える職場の組織風土,環境的要因を明らかにすることを目的とした。 主な成果として,1) 高機能ASD者が定着する職場には,「平等を体現している」「集団維持のコツをつかんでいる」「メンバー間の溝を早期に埋め,不調和の発生を予防する」等の特徴がみられた。2) 管理職のインクルーシブ・リーダーシップは ,障がい者登用と健常者負担の障がいダイバーシティ風土を媒介し,障がいのある従業員の職場継続意図を高めていた。3) 障がいダイバーシティ風土尺度の因子構造及び信頼性,妥当性の検証の結果,2因子構造が確認され,一定の信頼性,妥当性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義:組織風土,環境的要因に注目し,組織心理学的視点からASD者の定着に結びつく要件について検討した点,海外を中心に発展してきたダイバーシティ研究の知見を障がい者雇用の問題に適用した点において,学術的意義があると考えられる。 社会的意義:本研究課題から明らかにされた障がい者の職場定着に影響を与える要件やメカニズムは,就労支援者,団体がジョブマッチングや入社後の支援,企業との連携を行う際に考慮すべきポイントと考えられる。得られた成果をアウトリーチ活動を通じて就労支援者,団体に向けて提示することで,ASD者をはじめとした障がい者の職場定着支援に寄与することが期待される。
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