研究課題/領域番号 |
17K14083
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ナノ材料化学
|
研究機関 | 名古屋大学 (2019) 立教大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
鈴木 望 名古屋大学, 工学研究科, 特任助教 (00779845)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 光学分割 / キャピラリー電気泳動 / 両親媒性分子 / キラリティー / キャピラリー電気泳動 / 混合ミセル / 分子間相互作用 / キラル増幅 / キラル / ミセル / 速度解析 / 電気泳動 |
研究成果の概要 |
アキラルな両親媒性分子(AS)とキラルな両親媒性分子(CS)が形成する混合ミセルで、ミセルの混合分率に対してラセミの薬物に対する不斉選択性が非線形に変化する現象を見出した。このメカニズムはASが分子取込を阻害する性質を持っていることによって生じており、結果的にCSと薬物の相互作用が主要になっていることによることを明らかにした。また非線形現象が起こるその他の可能性には臨界ミセル濃度がASやCSで異なっていることや、ASの立体配座が変化することなどが理論的にあり得ることも分かった。しかし、本系では影響が小さいことも明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義として、生命がなぜL-アミノ酸やD-糖、キラルな脂質などのホモキラルな物質からできているのか?について、キラルな細胞膜の役割という視点から焦点を当てる意味で意義深いと考えているSymmetry 2019, 11, (8),966。 社会的意義として、薬剤の多くはキラル化合物であり、ミセルを利用したキャピラリー電気泳動法を用いた光学分割は分離能が高くこれらの化合物の光学純度を求めるのに適している一方、キラルな両親媒性分子は高価であることが多い。本研究ではより安価なアキラルな分子でキラルな分子を置き換えられることを意味している。
|