研究課題/領域番号 |
17K14378
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
固体地球惑星物理学
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研究機関 | 京都女子大学 |
研究代表者 |
道越 秀吾 京都女子大学, データサイエンス学部, 准教授 (60572229)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 太陽系 / 小惑星 / リング / シミュレーション / 数値シミュレーション / 理論天文学 / 惑星起源・進化 / 宇宙物理 |
研究成果の概要 |
ケンタウロス族カリクロの周囲に二重のリング構造の存在が発見された。小天体で確認された初めてのリング構造である。本研究の目的は、大規模数値シミュレーションによって小惑星周囲のリングの詳細な構造や形成過程、リングがなぜ維持されるのかそのメカニズムを解明することである。本研究では、大規模N体シミュレーションを行なった。その結果、土星の環に存在すると考えられる自己重力ウェイク構造と同等の複雑で動的な微細構造が生じることがわかった。この構造の存在は、系の進化過程などを特徴づけるため重要である。これらとシミュレーションと観測との比較から系の状態に関する予測を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、リング系の研究としては初めて実スケールを考慮した大域的N体シミュレーションを行った。土星のリングの研究は数多くあるが、実スケール大域的N体シミュレーションは行われていなかった。 シミュレーションと観測の比較により種々の予測を行った。これらは将来の観測で検証される可能性がある。また、今回検討した細いリング、いわゆるリングレット状の構造においても、自己重力ウェイク構造が発生することがシミュレーションで確認された。土星の環においても、カッシーニの間隙などに同様のリングレットが存在しており、それらにも自己重力ウェイク構造が発生していることを示唆しており、今後の研究の発展につながる。
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